Claude Code 活用術 — 一人会社の全プロジェクトを AI で回す方法
はじめに
一人で会社を回しています。FX 自動売買 Bot の開発・運用、ブログの構築、SNS コンテンツの自動配信 — これらすべてのプロジェクトを Claude Code と一緒に進めています。
この記事では、複数プロジェクトを一人で回すための Claude Code の具体的な使い方を紹介します。
現在回しているプロジェクト
| プロジェクト | 内容 | 技術スタック |
|---|---|---|
| FX 自動売買 Bot | GMO コインで 24 時間自動取引 | Python / Docker / Oracle Cloud |
| ブログ (uselect.jp) | アフィリエイト + コンテンツサイト | Astro / Tailwind / Cloudflare Pages |
| SNS 自動運用 | X 投稿 + note 記事の自動生成 | FastAPI / Cloud Run / Firestore |
一人のエンジニアが 3 プロジェクトを並行運用できているのは、Claude Code のおかげです。
CLAUDE.md — プロジェクトの「取扱説明書」
Claude Code の最大の強みは プロジェクト全体のコンテキストを理解 してくれること。その鍵になるのが CLAUDE.md ファイルです。
各プロジェクトのルートに CLAUDE.md を置くことで、Claude Code がそのプロジェクトのルール・構成・制約を自動的に読み込みます。
実際に書いている内容
# プロジェクト概要
- 何をするプロジェクトか
- 使っている技術スタック
# ディレクトリ構成
- 各ディレクトリの役割
# 絶対ルール
- シークレットをコードに書かない
- エラーは必ず logger.error() に残す
- 型ヒントを必ず付ける
# ブランチ運用
- main 直接コミット禁止
これがあるだけで、Claude Code は「このプロジェクトではこう書くべき」を理解した上でコードを提案してくれます。
プロジェクト別の活用事例
FX 自動売買 Bot
Bot 開発では以下のタスクを Claude Code と進めました:
- アーキテクチャ設計: 戦略をプラグイン式にする構成の提案
- テクニカル指標の実装: EMA / MACD / RSI のロジック + テスト同時生成
- ブローカー API 統合: GMO コインの REST + WebSocket 対応
- リスク管理: ATR ベースの SL/TP、最大ドローダウン制御
- インフラ構築: Docker Compose + Nginx + Let’s Encrypt の設定
特にテスト生成が強力で、現在 145 テストが通っています。手動でテストを書くと 1 日がかりの作業が、Claude Code なら実装と同時に完了します。
ブログ (uselect.jp)
このサイト自体も Claude Code で構築しています:
- Astro プロジェクトのセットアップ: 初期構成から Tailwind CSS v4 統合まで
- デザインシステム構築: CSS カスタムプロパティによるトークン設計
- コンポーネント作成: 記事カード、カテゴリバッジ、CTA パーツ
- CI/CD: GitHub Actions → Cloudflare Pages の自動デプロイ
- SEO 対策: メタタグ、構造化データ、サイトマップ
ターミナルから「記事のテンプレートを作って」と指示するだけで、フロントマター付きの Markdown ファイルが生成されます。
SNS 自動運用
X 投稿と note 記事の自動生成・配信システム:
- FastAPI サーバー構築: Cloud Run で動く API 一式
- コンテンツ生成パイプライン: トピック選定 → AI 生成 → 後処理 → 投稿
- 監視システム: smoke-test + cookie-check + 週次レポートの三層監視
- アフィリエイト自動挿入: UTM パラメータ付き CTA の自動付与
Cloud Scheduler → Cloud Run → 外部 API という構成を、CLAUDE.md を読んだ Claude Code が一貫して理解してくれるので、修正や機能追加がスムーズです。
実際のワークフロー
一日の流れはこんな感じです:
朝: ターミナルを開いて Claude Code を起動
↓
「昨日のデプロイで出たエラーを修正して」
→ Claude Code がログを確認 → 原因特定 → 修正 → テスト → PR 作成
↓
「note 記事の生成ロジックにこの機能を追加して」
→ ブランチ作成 → 実装 → テスト → PR 作成
↓
「ブログに新しい記事を追加して」
→ フロントマター生成 → 記事作成 → ビルド確認 → PR 作成
プロジェクトを切り替えるたびに cd するだけ。各プロジェクトの CLAUDE.md が自動で読み込まれるので、コンテキストの切り替えコストがほぼゼロです。
Claude Code で生産性が上がるポイント
1. テスト駆動が自然にできる
「この関数を実装して」と頼むと、テストも一緒に書いてくれます。テストファースト開発を意識しなくても、結果的にテストカバレッジが高くなる。
2. リファクタリングが怖くない
「この部分を抽象化して」で、関連するファイルすべてを一括修正してくれます。依存関係を把握した上で修正するので、壊れるリスクが低い。
3. PR のワークフローが一気通貫
ブランチ作成 → 実装 → テスト → コミット → PR 作成まで、ターミナルから離れずに完結します。
4. ドキュメントとコードの整合性
CLAUDE.md にルールを書いておけば、それに従ったコードが生成されます。「コーディング規約」がただの文書ではなく、実際にコード生成に影響する生きたルールになる。
まとめ
一人で複数プロジェクトを回すには、「自分がすべてを覚えている」必要はありません。各プロジェクトの CLAUDE.md にルールと構成を書いておけば、Claude Code がそのコンテキストを引き継いでくれます。
実感として、Claude Code なしでは 3 プロジェクト並行は不可能でした。一人会社の相棒として、今最も投資対効果が高いツールです。