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Proxmoxインストール完全ガイド――つまずきポイントまとめ【自作NAS開発記 #4】


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インストール自体は簡単。でもその後に小さな地雷があった

Proxmox VEのインストール自体は、一般的なLinuxディストリと大差なく進められる。だが実際にやってみると、インストール完了後のパッケージ更新でつまずくところがあった。ここでは、実際に一つひとつつまずいたポイントを抜かさずに手順をまとめる。

手順① インストールUSBを作る

今回は以下の構成で進めた。

  • Proxmox VE 9.2 ISO Installer(公式サイトからダウンロード)
  • Rufus 4.14(USB書き込みツール)
  • USBメモリ 32GB(以前ESXiを入れていたものを流用)

Rufusでは以下の設定で進めた。

  1. デバイスはUSBメモリを選択
  2. ブートの種類でProxmoxのISOを指定
  3. パーティション構成はGPTを選択(初回はMBRしか選べず、そのまま進めても問題なかった)
  4. スタートで書き込み開始

【つまずきポイント】GPTが選択できないことがあったが、MBRのまま書き込んでも問題なく、完了後の確認ではGPT/UEFIに自動判別されていた。ここはRufusの仕様なので神経質にならなくていい。

手順② 基本情報の入力

インストール中に聞かれる項目は以下。

項目 入力例
Hostname (FQDN) pve.local
Country Japan
Timezone Asia/Tokyo
Keyboard Layout Japanese

Hostnameは後からでも変えられるので、ここでは適当に決めて大丈夫だ。

手順③ パッケージ更新でつまずく【重要】

インストール完了後、Web UI(https://サーバーIP:8006)にログインできたのはいいが、タスクログを見ると「更新パッケージデータベース:エラー」と表示されていた。

原因

Proxmoxはデフォルトで有料サブスクリプションリポジトリ(enterprise)を参照し、サブスクリプションを保有していないと 401 Unauthorized でapt updateが失敗する。

対処方法

SSHでログインし、enterprise向けのリポジトリファイルを削除してno-subscriptionリポジトリだけにする。

# no-subscriptionリポジトリを追加
echo "deb http://download.proxmox.com/debian/pve trixie pve-no-subscription" > /etc/apt/sources.list.d/pve-no-subscription.list

# enterprise向けリポジトリ(.sources形式)を削除
rm /etc/apt/sources.list.d/pve-enterprise.sources
rm /etc/apt/sources.list.d/ceph.sources

# 確認
apt update

【つまずきポイント】最新のProxmox VE 9.2ではリポジトリが.sources形式(旧形式の.listとは別)になっている。古い情報ではsedで行をコメントアウトする方法が紹介されていることがあるが、今はrmでファイルを直接削除するのが一番確実。

これで49 packages can be upgradedと正常に表示されるようになった。忘れずapt upgrade -yを実行し、カーネル更新を含む場合は再起動しておく。

手順④ メモリ32GB換装の効果確認

今回の構成は以下のとおり。

Get-WmiObject -Class Win32_PhysicalMemory | Select-Object BankLabel, @{N="GB";E={$_.Capacity/1GB}}, Speed, Manufacturer
スロット 容量 メーカー
BANK 0 16GB Silicon-Power
BANK 2 16GB Silicon-Power
合計 32GB

以前の4GB×2枚(8GB)からの増設で、Proxmoxホスト(約1-2GB)+ Windows VM(8GB)+ 余裕分を確保できるようになった。

【マザーボードの制限】ASUS PRIME H310M-AはDDR4スロットが2本のみ。増設ではなく差し替えが必須で、接続できる最大容量は32GBまでという制限がある。中古パーツを探す前に、マザーボードのDIMMスロット数と最大容量を必ず確認しておきたい。

ハードウェア側の確認も大切

インストール後に以下のコマンドでハードウェア構成を確認しておくと安心。

# ディスク一覧(SSDかHDDかはROTA列で判別。0=SSD, 1=HDD)
lsblk -d -o NAME,ROTA,MODEL

# ストレージ使用量確認
df -h

# SATA/NVMeコントローラ確認
lspci | grep -i sata
lspci | grep -i nvme

この確認をやっておくと、この後のHDD追加やNVMe SSD追加の際に、どのパーツがどこにつながることになるのかが事前に把握できる。

今回のまとめ:つまずきポイント一覧

  • RufusでGPTが選べなくてもMBRで進めて良い(完了後に自動判別される)
  • apt updateで401 Unauthorizedが出たらenterpriseリポジトリ(.sourcesファイル)を削除
  • Proxmox 9.2以降はリポジトリが.sources形式に変わっているので、古い情報のsedでのコメントアウト手順は効かないことがある
  • マザーボードのDIMMスロット数は事前に確認(今回はH310チップセットの制約で2本上限だった)
  • lsblk -d -o NAME,ROTA,MODELでSSD/HDDを事前に判別しておく

次回は、ここまでの準備を使って実際にWindowsを仮想化(P2V移行)する過程を紹介する。ここが一番地雷が多かった。