iPhoneアプリを諦めてPWAから始めた理由 — 技術選定をAIに相談したら「まずPWA」だった【開発記 #2】
ツーリング記録アプリを作り始めた個人開発の連載、第2話です。第1話では「なぜ作ったか」を書きました。今回は、最初の大きな分岐点だった技術選定の話です。
技術選定は、AIに相談して決めた
そもそも今回の挑戦は「AIに指示して、自分好みのアプリを作れるか試す」というもの。なので、技術選定からして自分で全部調べるのではなく、AIを設計の相談相手にするところから始めました。「こういうアプリを作りたい、何で作るのがいい?」とAIに相談する——この進め方自体が、今回やりたかったことの一部です。
本当はiPhoneアプリで作りたかった
正直に言うと、最初はiPhoneのネイティブアプリで作りたかった。自分も仲間もiPhoneを使っているし、ネイティブの方が「ちゃんとしたアプリ」という感覚もありました。
ところが、ここで現実的な壁にぶつかります。
ネックは「デベロッパー登録の費用」
iPhoneアプリをApp Storeで配信するには、Apple Developer Programへの登録が必要で、これに年額の費用がかかります(2026年時点で年額99米ドル)。
まだテスト段階で、売れるかどうかも分からないアプリです。そこに最初から毎年の固定費をかけるのは、さすがに重い。「形になるかも分からないのに、先にお金が出ていく」のは、個人開発のスタートとしては避けたいところでした。
AIの提案は「まずPWAから」
この悩みをAIに相談したところ、返ってきた答えが 「まずPWA(Progressive Web App)から始めるのがいい」 でした。
PWAは、ざっくり言うとWeb技術で作って、ブラウザから使えるアプリです。提案の理由はこういうことでした。
- アプリストアを介さず配布できるので、開発者登録の年額費用が要らない
- ブラウザで動くため、iPhoneでもAndroidでも同じものが使える
- ホーム画面に追加すれば、アプリのように起動できる
- コア機能を固めたあと、後からネイティブ化してストア配信に進むこともできる
つまり、費用ゼロで「まず動くものを作って、仲間に使ってもらう」ところまで行ける。テスト段階の今にぴったりの選択でした。
AIの提案に従って、開発を始めた
迷いはありましたが、AIの提案に従ってPWAファーストで開発を始めることにしました。
ここで大事だったのは、「ネイティブで完璧に作る」という理想を一旦手放して、いちばん費用とリスクの低い形で第一歩を踏み出すという判断です。最初から全部を狙わない。まず動くものを、仲間に使ってもらう。そこから育てればいい。
AIを技術選定の相談相手にすると、こういう現実解がスッと出てくるのが面白いところでした。自分だけで考えていたら、「iPhoneアプリの登録費用、どうしよう」で止まっていたかもしれません。
個人開発の学び:小さく・安く・まず動かす
今回の技術選定から得た学びは、シンプルです。
- 個人開発は「最初からネイティブ・全ストア・完璧」を狙わない
- 費用とリスクの低い形(PWA)から始める
- AIを相談相手にすると、理想と現実のバランスの取れた選択肢が出てくる
次回予告
技術選定が決まり、いよいよ開発とテストへ。次回は、実際に作ってみて・テストしてみての苦労を書く予定です。PWAファーストで進めた先に、どんなつまずきが待っていたのか——続けて記録していきます。
※ 本記事は当方の実体験に基づく個人開発の記録です。費用や仕様は2026年時点・テスト段階のもので、今後変わる可能性があります。