新NISA 1年半で含み益100万円超え — 暴落時にやったこと・やらなかったこと
はじめに
2024 年 1 月に新 NISA がスタートし、1 年半が経過しました。この間に含み益は 100 万円を超えましたが、道中は順風満帆ではありませんでした。
特に 2024 年夏と 2025 年春の調整局面では、SNS で「売るべきか?」「つみたて停止すべきか?」という声が溢れました。
この記事では、暴落時に やったこと と やらなかったこと を正直に振り返ります。
運用サマリー(2026 年 5 月時点)
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 投資元本 | 約 225 万円 | 約 180 万円 |
| 評価額 | 約 285 万円 | 約 225 万円 |
| 含み損益 | +60 万円 (+27%) | +45 万円 (+25%) |
| 合計含み益 | +105 万円 |
銘柄の詳細な内訳は 新NISA つみたて投資枠の実績公開 と 成長投資枠の実績公開 で確認できます。
暴落はいつ来たか
2024 年 8 月: 日経平均 -12%、S&P500 -5%
円キャリートレードの巻き戻しで日経平均が歴史的な下落。日本株中心のポートフォリオは大きな痛手でしたが、米国株インデックスのダメージは限定的でした。
この時の含み益推移: +15 万円 → +3 万円(一時的にほぼゼロ)
2025 年 3 月: S&P500 -8%
米国のインフレ再加速懸念で利下げ観測が後退。テック株を中心に調整が入りました。
この時の含み益推移: +55 万円 → +32 万円(-23 万円の減少)
暴落時にやったこと
1. 何もしなかった(つみたて設定を変更しなかった)
これが最も重要な判断でした。毎月の積立設定を一切変更せず、淡々と買い続けました。
暴落時に積み立てを続けることは「安い価格で多くの口数を買える」チャンスです。ドルコスト平均法の恩恵を最大限に受けるには、下落時こそ積立を継続することが不可欠です。
2. ポートフォリオの確認だけした
月に 1 回、SBI 証券のアプリで評価額を確認。ただし「含み損だから売る」「含み損だから追加投入する」といった感情的な判断はしませんでした。
確認の目的は「想定のリスク許容度内に収まっているか」のチェックだけです。
3. 暴落の原因を調べた
「なぜ下がっているか」を理解することで、パニック売りを防げます。2024 年 8 月は円キャリーの巻き戻し、2025 年 3 月はインフレ懸念。どちらも「企業のファンダメンタルズが崩壊した」わけではないと判断し、保有を継続しました。
暴落時にやらなかったこと
1. 売らなかった
暴落時に売ると「底値で手放す」可能性が高い。過去の統計を見ても、暴落後に売って正しかったケースより、保有を続けて回復したケースの方が圧倒的に多い。
2. 追加投入しなかった
「暴落は買い場」とよく言われますが、底がどこかは誰にもわかりません。余剰資金がある人は検討してもいいですが、「生活防衛資金を切り崩して追加投入」はリスクが高すぎます。
私は毎月の定額積立以外の追加投入はしませんでした。
3. SNS の意見に流されなかった
暴落時の SNS は「もう終わりだ」「今すぐ売れ」という意見で溢れます。逆に「今が買い場!全力買い!」という過激な意見も目立ちます。
どちらも無視しました。投資判断は自分の投資方針とリスク許容度に基づいて行うものです。
なぜ「何もしない」が最適解だったのか
データで確認する
S&P500 の過去 30 年間で、暴落(-10% 以上の調整)は平均して 年 1 回 発生しています。そしてその大多数は 6 ヶ月以内に回復しています。
| 暴落の深さ | 平均回復期間 |
|---|---|
| -10%〜-15% | 約 3 ヶ月 |
| -15%〜-20% | 約 6 ヶ月 |
| -20%〜-30% | 約 12 ヶ月 |
| -30% 以上 | 約 24 ヶ月 |
つみたて投資の時間軸は 20〜30 年。1 年程度の回復期間は誤差の範囲です。
感情の罠を避ける
行動ファイナンスの研究では、人間は「損失を利益の 2 倍強く感じる」(プロスペクト理論)ことがわかっています。つまり、-10% の含み損は +10% の含み益の 2 倍のストレスを生みます。
このストレスが「売りたい」という衝動を生むのですが、それに従うと長期リターンを大きく毀損します。
対策: 暴落時にはアプリを見る頻度を減らす。月 1 回の確認で十分。
含み益 100 万円までの道のり
| 時期 | 累計投資額 | 含み損益 |
|---|---|---|
| 2024年3月 | 60万円 | +2万円 |
| 2024年6月 | 120万円 | +15万円 |
| 2024年9月 | 180万円 | +5万円(暴落回復途上) |
| 2024年12月 | 240万円 | +38万円 |
| 2025年3月 | 300万円 | +32万円(調整後) |
| 2025年6月 | 340万円 | +65万円 |
| 2025年12月 | 380万円 | +88万円 |
| 2026年5月 | 405万円 | +105万円 |
これから新 NISA を始める人へ
1. 暴落は必ず来る
「暴落が怖いから始められない」という声をよく聞きますが、暴落は必ず来ます。問題は「いつ来るか」ではなく「来た時にどう行動するか」です。答えは「何もしない」。
2. 最初の 1 年が一番つらい
投資額が小さい最初の 1 年は、暴落で含み損になりやすい。でも投資額が小さいからこそ、ダメージも小さい。「授業料」だと思って続けましょう。
3. 積立設定したら忘れる
理想は「積立設定をしたらアプリを削除する」くらいの放置。見れば見るほど余計な判断をしたくなります。
SBI 証券の口座開設については SBI証券 ポートフォリオ全公開 で詳しく解説しています。
まとめ
新 NISA 1 年半で含み益 100 万円超え。道中は暴落もありましたが、振り返れば「何もしなかった」ことが最大の勝因です。
- 暴落時にやったこと: 何もしない(積立継続、原因確認のみ)
- 暴落時にやらなかったこと: 売らない、追加投入しない、SNS に流されない
長期投資は「退屈」であるほどうまくいく。焦らず、淡々と続けていきましょう。