旧NISA→新NISAで何が変わった? 実際の運用実績で比較
結論: 新NISAは旧NISAの完全上位互換
旧つみたてNISAから投資を始め、2024年に新NISAへ移行。両方を同時に運用している立場から言うと、新NISAは旧NISAのほぼ全ての弱点を解消した制度です。
ただし、旧NISAで早く始めたからこそ得られた「+175% のリターン」もある。始めた時期が早いこと自体が最大の武器です。
制度の違い(おさらい)
| 項目 | 旧つみたてNISA | 新NISA つみたて投資枠 | 新NISA 成長投資枠 |
|---|---|---|---|
| 年間投資上限 | 40万円 | 120万円 | 240万円 |
| 非課税期間 | 20年 | 無期限 | 無期限 |
| 生涯投資上限 | 800万円 | 1,800万円(つみたて+成長合計) | 左記に含む |
| 対象商品 | 投資信託のみ | 投資信託のみ | 株式・ETF・投資信託 |
| 売却後の枠 | 復活しない | 翌年に復活 | 翌年に復活 |
最大の進化は「非課税期間の無期限化」と「枠の復活」。この2つだけで旧NISAとは別物です。
実際のリターン比較
旧つみたてNISA(2021年〜2023年に積立)
| 銘柄 | 取得単価 | 基準価額 | 評価損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | ¥15,857 | ¥43,645 | +¥505,242 | +175% |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | ¥16,726 | ¥37,136 | +¥333,722 | +122% |
| SBI・V・S&P500 | ¥15,618 | ¥39,889 | +¥836,075 | +155% |
| SBI・V・全米株式 | ¥10,971 | ¥24,872 | +¥36,640 | +127% |
| SBI・新興国株式 | ¥13,008 | ¥23,568 | +¥94,983 | +81% |
| iFree TOPIXインデックス | ¥14,427 | ¥35,570 | +¥196,207 | +147% |
旧つみたてNISA合計: +約200万円
新NISA つみたて投資枠(2024年1月〜)
| 銘柄 | 取得単価 | 基準価額 | 評価損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|
| iFreeNEXT FANG+インデックス | ¥66,218 | ¥93,756 | +¥661,231 | +42% |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | ¥31,534 | ¥43,645 | +¥322,620 | +38% |
| iFreeNEXT NASDAQ100 | ¥37,208 | ¥55,901 | +¥155,745 | +50% |
| eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | ¥25,515 | ¥30,738 | +¥8,203 | +20% |
新NISAつみたて枠合計: +約115万円
比較まとめ
| 旧つみたてNISA | 新NISAつみたて枠 | |
|---|---|---|
| 運用期間 | 約3〜5年 | 約1年半 |
| 評価損益 | +約200万円 | +約115万円 |
| 平均損益率 | +120〜175% | +30〜50% |
| 勝因 | 早期に始めた複利効果 | 攻めの銘柄選定 |
データテーブルを表示
| 項目 | 値 |
|---|---|
| S&P500 (eMAXIS) | 175% |
| S&P500 (SBI・V) | 155% |
| TOPIX (iFree) | 147% |
| 全米株式 (SBI・V) | 127% |
| オルカン (eMAXIS) | 122% |
| 新興国 (SBI) | 81% |
データテーブルを表示
| 項目 | 値 |
|---|---|
| NASDAQ100 | 50% |
| FANG+ | 42% |
| S&P500 | 38% |
| TOPIX | 20% |
旧NISAの圧倒的リターンは「2021年の安い時期に買えた」ことに尽きます。S&P500 の取得単価 ¥15,857 は今の半分以下。これは時間が与えてくれたアドバンテージです。
旧NISAから学んだこと
1. 「いつ始めるか」が最も重要
旧つみたてNISAの S&P500 が +175% なのは、2021年の安い時期に始めたから。2024年から始めた新NISAは +38%。3年早く始めただけで4倍以上のリターン差。
「今は高いから待つ」は永遠に始められない。始めるなら今日が最安値と思って始めるのが正解でした。
2. 銘柄をコロコロ変えない
旧NISAでは S&P500 と オルカン を愚直に積み続けました。途中で「やっぱり別の銘柄に…」と思うこともありましたが、変えなかった。結果 +175%。退屈な投資が最強。
3. 暴落時に売らない
2022年の下落局面では含み損を抱えた時期もありました。それでも積立を止めなかった。むしろ安く買えた分が、今の利益を大きく押し上げています。
旧NISAの扱い方
旧つみたてNISAの保有分は非課税期間(20年)が終わるまでそのまま保有が基本方針です。
- 売却する必要がない限り放置
- 非課税期間終了時に特定口座に移管される
- 移管時点の評価額が新たな取得価額になる
2021年に始めた分は2041年まで非課税。まだ15年あるので、複利でさらに増える可能性が高い。
新NISAで変えたこと
| 項目 | 旧NISA時代 | 新NISA |
|---|---|---|
| 月額 | 約3.3万円(年40万円上限) | 約20万円 |
| 銘柄 | S&P500 + オルカン(守り) | FANG+ + NASDAQ100(攻め) |
| 個別株 | なし | 成長枠で米国個別株 |
| 日本株 | なし | TOPIX + 個別株少額 |
新NISAは枠が大きいので、つみたて枠では攻めの銘柄(FANG+)を増やし、成長枠では個別株にも挑戦しています。
これから始める人へ
旧NISA経験者
旧NISAの保有分はそのまま保有。新NISAは別枠なので、全く新しい気持ちで始められます。旧NISAで成功体験がある人ほど、新NISAでも続けやすい。
完全初心者
迷わず新NISAのつみたて投資枠から。月1万円でも始める価値があります。私の旧NISAの実績が示す通り、5年後には「あの時始めてよかった」と思える可能性が極めて高い。
まとめ
| 項目 | 旧つみたてNISA | 新NISA |
|---|---|---|
| 制度 | 年40万円/20年非課税 | 年360万円/無期限非課税 |
| 実績 | +200万円(+120〜175%) | +115万円(+30〜50%) |
| 最大の学び | 早く始めるほど有利 | 枠の大きさ = 選択肢の広さ |
| おすすめ度 | — (新規加入不可) | ★★★★★ |
「早く始めて、長く続ける」。旧NISAでも新NISAでも、この原則は変わりません。
※ 本記事は筆者の実際の運用実績に基づいています。投資は自己責任でお願いします。
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